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【製品情報】アルミ接合用 鉛フリーはんだ ALUSAC-35

「アルミと銅」など異種金属のはんだ付けを実現

「ALUSAC-35」(アルサック)はアルミ接合用に開発された鉛フリーはんだです。
 
アルミニウムとアルミニウム、アルミニウムと銅、アルミニウムとブリキ、アルミニウムとマグネシウム…などアルミニウムと異種金属を、はんだ付けという手軽な手段で接合できる点が最大のポイントと言えます。
 
それでは「ALUSAC-35」の特長を見て行きましょう。

異種金属の接合後に生じる「電解腐食に強い!」

アルミニウムと異種金属のはんだ付けは、「付くことは付くが、もろい(強度が低い)」と言われてきました。例えば鉛フリーはんだの代表的な合金のひとつ「SAC305」を例に挙げると、はんだ付け直後はそれなりの強度を保っているように見えますが、時間の経過とともに接合強度が低下して、最後には接合部がはがれるといった事例が確認されています。
 
「原因はなにか?」
アルミニウムと異種金属(例:銅など)の電位差に開きがあるため接合部に局部電池が形成され、「電解腐食」(ガルバニック腐食)が発生することに起因します。この腐食が接合強度の低下を招きます。
 
こうした電解腐食に強い特性を備えているのが「ALUSAC-35」です。腐食に強いため、接合後、時間が経過しても接合強度を維持し続けることができるというわけです。

自動車用アルミケーブルと銅端子、アルミ線モーターコイルの接合などに最適

ALUSAC-35の用途例をご紹介しましょう。
例えば近年実用化が進んだ自動車用アルミケーブルと銅端子の接合。現在この部品の接合の多くがはんだ付けではなく圧着(かしめ)で処理されています。線径が細い場合は圧着であっても接合強度を保つことができるかもしれませんが、今後、線径が太くなると圧着だけで十分な強度を得ることは難しく、また、圧着力を高めることによるアルミ線の変形リスクなども想定されています。
その点、ALUSAC-35は線径の太さに関係なく、はんだ付けという確実な方法で接合でき、接合部の腐食を抑えることが可能です。
 
同様にアルミ線を使ったモーターのコイル部とコミュテータの接合などにも適しています。
アルミ接合の鉛フリー化にお困りの方、ぜひ、「ALUSAC-35」にご注目下さい。
  • 自動車用アルミケーブルと銅端子の接合
  • アルミ線を使ったモーターのコイル部